7月28日前半 宮島・弥山登山 Mont Misen

宮島・弥山登山
日本に来てから毎晩そうだが、夜中に何度か目が覚める。 蝉が鳴き止んだ静けさには、いびきが響き渡っていた。 専用ジュース販売機で冷えたジュースを飲んで、もう一眠りしたが、4時には起床。 空は明るい。 バーベキュー組も出勤なのか、早々と帰って行った。

朝ご飯の前に一泳ぎしようと、誰もいない海水浴場へ。朝の水はやはり冷たい。何年ぶりの海水浴だろう。境界を示す浮きまで泳いだら、それだけで結構ハード。今日は弥山に登るので、早々と上がった。

朝食は1人前のドリップ式のコーヒーを入れてみたが、どーもいまいち。そのまま食べれると言うことで、冷粥、玄米ブラン。


包ヶ浦自然歩道のキャンプ場入口暑くなる前にと、8時半には出発。キャンプ場から包ヶ浦自然歩道を通って、登山口となる紅葉谷に出るトレイルを考えていたが、紅葉谷に抜けなくても弥山登山できるという矢印に従うことに。登山道は腰まで草木が生い茂っていたり、あまり利用されていない雰囲気。

高度を徐々に上げ、遠のくキャンプ場や海岸沿いを見下げながら、熱帯林を進む。水で削られた砂岩の道は足が一足しか入らない細い溝。気温は未だそんなに上がってないが、暑さと高い湿度にエンリックは切れた。心臓がバクバク言って、呼吸が出来なくて、死にそうだったらしい。

包ヶ浦自然歩道 包ヶ浦自然歩道

包ヶ浦自然歩道 包ヶ浦自然歩道

包ヶ浦自然歩道から弥山登山 包ヶ浦自然歩道から弥山登山

宮島ロープウェイの榧谷駅宮島ロープウェイの榧谷駅に出た。ロープウェイは紅葉谷からここで、乗り換えで終点の獅子岩へ続く。自販機で冷たい水を買って、切れたエンリックは僕はここからロープウエーに乗ると言うので、切符が買えるのか構内を散策したが、人気がない。やっと見つけた管理の人に声をかけると運休、とのこと。着いてないね、エンリック。どうもここから先はそんなに長くないと言うことで、荒れるエンリックをなだめて、頂上へ向かうことに。

榧谷駅から獅子岩駅弥山の標高は535mしかないが、頂上までの道のりはいくつもの山を越える。というわけで、この榧谷駅からも少し下山して、再度登ると言う感じ。ロープの先を見ると、終点へのルートが見えるが、ここからの道のりもロープウェイ管理者が歩くのかなーと言う、余り整備されてはいないトレイルだ。

獅子岩駅では鹿の出迎え

宮島の弥山本堂獅子岩駅にはトイレや水道もあったが、運休と言うことで鍵がかかっており、迎え出てくれたのは鹿一匹。さらに山頂迄は階段の1km。弥山本堂に着くと、やっと何人かの観光客に出会う。ロープウェイがないということは、こんな真夏にここまで登る人は限られてくるのだろう。やはり半数は外国人。頂上周辺の複数の堂社を散策できるようになっているが、頑なに拒むエンリックを置いて、一人頂上へと向かう。

弥山頂上へ 弥山頂上へ


頂上は丸い巨大な岩石が並び、フォンテーヌブローの森を思わせる。寂れた展望台に登ると、ガスってさらに神秘的な瀬戸内海が見渡せる。英語を話す若い西洋人グループと鹿しかいない頂上。展望台の売店で水を2本買ったら、頂上料金だった。ここ迄は歩いて持ってくるしかないので、それもそうだ。ゴミも各自で持ち帰りましょう。

宮島の弥山頂上の展望台


売店の若者に聞いたら、ロープウェイはずっと運休中とのこと。このハイシーズンにメンテナンスとは、なにかトラブルがあったのかも。東日本大震災以降、観光客が減ったと言うことだが、その上、ロープウェイも運休じゃ、それもそのはず。限られた人にしか見渡せない弥山頂上からの景色を堪能して、本堂へ下る。

宮島の弥山頂上 宮島の弥山頂上


休憩して元気になったエンリックは本堂での儀式が一通り見られて良かったと機嫌も良好。奥さんを下界に残して来たと言うカナダ人男性と出会い、恋人の聖地と言われる霊火堂の前で2ショットを撮ってもらう。彼は最短の紅葉谷コースで登山したが階段が多くハードだということ。私達は頂上の売店の人に教えてもらった大聖院コースで下山。前者は谷の為に見晴らしが良くないので、こちらの方が見所があるとか。

弥山の霊火堂の前で2ショット


とはいうものの、結構ハードな下り。キャンプ場からのコースは所要時間2時間で荒れた山道だったが、こちらも土砂崩れで工事をしている。鳥居が見える下界のパノラマを堪能できる展望台もある。

弥山の大聖院コースから大鳥居 弥山の大聖院コースで下山

多喜山水精寺大聖院今夏は節電、そして熱中症対策でクールグッズがトレンドだが、私も父に貸してもらった青のバンダナ、クールネックで広島に。下山途中に、このお揃いクールネックのカップルに出会った。女性の方はさらにアームカバーと日傘というルックなのだが、おそらく彼らに頂上達成は難しいだろう、という雰囲気。気温も上がって来ているし、標高は500といえども夏の弥山は結構ハードだ。紫外線対策は勿論、登山ルックで挑戦して欲しい。

白糸の滝を超えると多喜山水精寺大聖院にでる。素晴らしいお寺だが、門から上がる階段に挫け、入口だけ拝ませてもらう。

大聖院の仁王 大聖院の仁王

宮島ロープウエー

http://miyajima-ropeway.info/

宮島弥山大聖院

弥山登山道散策の紹介あり
http://www.galilei.ne.jp/daisyoin/
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